Pop Fading

甘ったるいシャンディ・ガフ 寂しい人 腐った皿と独裁者。
飲み干す事に疲れてしまった。優しくする意味も忘れた。

時間はいつも遅い 人はもっと遅い いつも空しい いつもかなしい

顔も思い出せなくなった。
声は演説に掻き消されて、切ないフリも上手くなって、代わりに手離したのは揺れる言葉。
例えば「もう大丈夫」とか。

味の無いガムの様に消えそうな傷、あの橋の下の水の濁り。
季節についていくのに疲れた。ずっと立ち止まれないでいる。

君はいつも笑う それはいつも悲しい いつか悲しい いつまで悲しい

この身を削って絵画を描いて、色あせる事はとうに忘れた。
カフカを読んでみたりして、知らないまま。
例えば「この顔で合ってる?」とか。

匂いばっか思い出してそれを 何もかも忘れてみたいなと
森のクマが追い掛けたのはきっと切ないから もう一度会って何しようか考える。

顔を思い出せなくなって、声は皿に盛られ薄利多売で、切ないフリは結局下手、離せるのは距離だけ。
だから「今そこで何してる?」とか。

この身を削って絵画を描いた、色あせる事は解っていた。
カフカは読んでるフリで、知ってるまま。
例えるなら「出来るだけ離れないで」とか。

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