例えばくだらない意味で記憶が汚れてしまうなら、スプーンの持ち方、祈り、共有、長い髪を切るように。
子供達は城を造る。スカートを気にしながら君は、首を傾げ、笑って、目を閉じる
「わたし、飼うならでっかい犬がいいな」
(その首の温度、君の髪と、匂いを)
真っ赤に燃えた
君の未来は?
小さな手をひかれて森へ消えたら、もう君の顔を誰も知らない
忘れることを忘れ血を流しても、もう君の痛みさえ分からない
「誰も幸せになれない映画ね」
「気付かないフリをしていた」
「おまじないをかけたわ」「どんな?」
「大きな犬を飼う夢を見たんだ」